https://www.toyota-supraconnect.jp/ |
MY 2024 の DB06 スープラのナビバージョンは、
JAPAN EVO 2019-2 だったので記事作成時点での最新版の JAPAN EVO 2024-1 へアップデートしようとしたら、ドはまりしましたので記録しておきます。
JAPAN EVO 2019-2 だったので記事作成時点での最新版の JAPAN EVO 2024-1 へアップデートしようとしたら、ドはまりしましたので記録しておきます。
問題は2つ
- アップデートプロセスにおけるメッセージが誤解を招く問題
- ダウンロードプロセスにおけるUSBメモリー検出問題
大半のスクショは Toyota Supra Connect ご利用マニュアル の引用。
マニュアルの場所
- https://toyota.jp/supra/supraconnect/
- 直リン(見れない場合は↑の 「ご利用マニュアル」)
経緯
まず、USBメモリー(USB3.2 gen.1 128GB) に地図データをダウンロードするために Toyota Supra Download manager を入手します。
Toyota Portal にログインして Windows 版を入手しインスコします。
ここまでは特にトラブりません。
Version確認
version 2.22.0 |
起動&ログイン
Webブラウザで認証する仕組み。
Sign in |
Step1
認証後、アカウントに登録されている車両が出てくるので選択。
まあ、一台しかないと思いますが、スープラ2台以上持ちの場合は複数表示されるようなので、インスコしたい車両を正確に選択します。
というのも、ダウンロードデータ自体には VIN に紐づいたコードが含まれているようです。
つまり、契約期限切れの車両にインスコさせないための仕組みが存在しています。
まあ、一台しかないと思いますが、スープラ2台以上持ちの場合は複数表示されるようなので、インスコしたい車両を正確に選択します。
つまり、契約期限切れの車両にインスコさせないための仕組みが存在しています。
これは少し懐疑的。
BMWの場合は、マップデータとは別にFSC コードを含む別ファイルが存在する点。Supraとすこし異なる契約形態(年オプション契約)である点。
以上2点から、もしかしたら車両なんでもインスコできる可能性がある。
車両を選択すると、更新地図の選択で最新版が表示されてます。
過去版は表示されない仕様っぽく見えます。
過去版は表示されない仕様っぽく見えます。
Step2: 更新地図の選択 独: Drittkunde / 英: Third Customer / 日: 三番目の顧客 意味わからんw |
Step:3
スクショが無いのですが本来は USB デバイス一覧? が表示され、選択すると「次へ」が押せるようになります。
Step3: USB機器の設定 |
Step:4
その後、長いダウンロードとUSBへの保存が待っています。
- ダウンロード
- USBメモリーへ展開
まで終わればPCの作業は終了。
これが 2024年4月6日の事。
これが 2024年4月6日の事。
アップデートプロセスの問題
車両側にUSBを刺す
その後の2024年4月25日。
慣らし運転で遠出する機会があったので更新しながら移動しました。
USBを刺すと「USB機器には、より新しいバージョンのナビゲーションデータが含まれています。すぐに更新を開始しますか?その後インフォテイメントシステムが再起動します。」
が出てきますので「OK」。
してナビアップデート開始。
そのまま Apple CarPlay 側のナビでドライブ。
途中のSAなどで休憩のため、エンジン停止・再開をするところから怪しくなってきました。
途中のSAなどで休憩のため、エンジン停止・再開をするところから怪しくなってきました。
マニュアルはよく読んでいない状態だったのも悪かったんですが、判りにくすぎる。
中断後の再開確認メッセージが判りにくい
「USB機器にはより新しいナビゲーションデータは含まれていません。それでも更新を開始しますか?その後インフォテイメントシステムが再起動します。」
と出てるので、てっきり更新終わって、再更新しようとしているメッセージかと思い。「キャンセル」を選択。
するとナビが起動しますが、バージョン情報は「空白」なんだそれ?
(スクショ無し)
(スクショ無し)
この後、USBメモリーを抜いて車両停止&再始動すると、
- 「ナビゲーションシステム起動中」の状態がしばらく続く
- 「有効な地図データの入ったUSBデバイスを車両に接続する必要があります」みたいなメッセージが出てナビが起動できない
という状態になります。
しかしここで「キャンセル」するとナビが起動できます。
ただし、更新途中なのかバージョンは「空白」だけどw
更新が始まりました。
ログは、オペレーション日付別に作成されます。
ローカルアプリだし利便性優先?
ただし、更新途中なのかバージョンは「空白」だけどw
この時点で「USBメモリーにダウンロードしたファイルがおかしい?」と思って、2024年4月26日に再度作り直すことを決断。
- PC で USBを再フォーマット(これが運の尽き)
- Toyota Supra Download Manager で再ダウンロード
と。思ったら、なぜか「3. USB機器の設定」から先に進まなくなりました。
まったくもって謎。
ダウンロードプロセスの問題
初回、2024年4月6日に実行したときはちゃんとデバイス表示されていたんですよね。
要件はすべて満たしているのですがもしかして手持ちの 128GB の USBメモリーは、 「128GB以上」の空き容量の条件を満たさない?と考え、256GB の USBメモリーでも試しましたがNG。
というか前回 128GB のメモリーで成功してますし・・・。
というか前回 128GB のメモリーで成功してますし・・・。
PCが悪いかも?と考え、3台で試しました。
- PC A : Windows11 23H2 22631.3527 Desktop
- PC B : Windows11 23H2 22631.3527 Note
- PC C : Windows10 22H2 19045.4291 Desktop
いづれもまったく同じ症状でアウト。
最小構成にしたり、セキュリティソフトを停止させたり、いろいろやりましたが原因が判りません。
procmon でエラー出てないか見てみましたが、これが出てないんですよね~
さて困った
地図データの入ったUSBメモリー を刺さないと「ナビゲーションシステム起動中・・・」で固まって純正ナビが使えません。
CarPlay 側は使えますが、純正ナビが氏んでしまいました状態。
CarPlay 側は使えますが、純正ナビが氏んでしまいました状態。
肝心の USBメモリーはフォーマットしてしまったので刺すメモリーが無いんですよね。
再度ダウンロードもできないので詰んだ?
で。よーく調べてみると Toyota Supra Download Manager は $HOME/downloads にダウンロードしたzipファイルを置いていましたので、ソイツを手動で解凍しました。
ファイル名: NBTevo_JPN_2024-1_Evo17.00J_DB0923.zip
USBメモリー側にこんな感じで解凍します。
注意事項としては Zipアーカイブのフォルダ構成のまま解凍しないとダメです。
おそらくRootフォルダ名の JA は車両側のロカール設定(国際国コード alfa-2)に依存していると思われます。
Listfile.dat 内部にファイルパスが格納されていたのですが、そこでも ja/** を想定していました。
ちなみに、 NaviContents 内部には画像データなども含まれており、プレビューしてみるとなかなか興味深いです。暗号化されてないんですね。
Listfile.dat 内部にファイルパスが格納されていたのですが、そこでも ja/** を想定していました。
ちなみに、 NaviContents 内部には画像データなども含まれており、プレビューしてみるとなかなか興味深いです。暗号化されてないんですね。
JA/
├─NaviContents/
├─PRODUCT/
└─WAREM/
listfile.dat
verifyfile.dat
MavVersion.inf
ROOT.NDS
これを車両に刺したら・・・この画面出ました。
「OK」を選択します。
写真は0%ですが、実際は 32% から再開でした。
つまり、ドライブ中には 32% までしか進捗していなかったと・・・
ナビのバージョンも 17.17.0000 Road Map JAPAN EVO 2024-1 が表示されました。
サポートへ連絡
何とかなったものの、Toyota Supra Download Manager がまともに動かないので
Toyota Supra Connect サポートセンターに連絡を入れ、ログを提出。
Toyota Supra Connect サポートセンターに連絡を入れ、ログを提出。
GW明けまでに調査してもらえることになりました。
何かわかったら更新する予定。
自分でログ解析してみる
提出したログを探してみると、こんな場所にありました。ログは、オペレーション日付別に作成されます。
%USERPROFILE%\AppData\Local\Packages\com.toyotasupra.dlm_82svx57qavvac\LocalCache\Roaming\BMW\Toyota Supra Download Manager\logs\TOYOTASUPRADownloadManager2.0-2024_04_30.log
ちなみに Toyota Supra Download Manager は
- Flutter アプリっぽい
- msix バンドル つまり WinApp
- 実行バイナリ C:\Program Files\WindowsApps\com.toyotasupra.dlm_2.22.0.0_x64__82svx57qavvac\dlm.exe
で。STEP:3 のログを tail してみるとやはりUSBメモリーが検出できないようです。
1秒おきに再取得を試み続けるのでログが肥大化します。このまま放置はよくないです。
Exponential Backoff しないんですねwローカルアプリだし利便性優先?
2024-04-30 08:17:30.574348 [東京 (標準時)] INFO StorageDeviceDetection - List of devices: [{"name":"","mountingPoint":"C:\\","fileSystem":"NTFS","totalSpace":510961790976,"availableSpace":353042186240,"usbStatus":"none"}]
2024-04-30 08:17:30.575548 [東京 (標準時)] INFO DLMViewsController - Reset USB selections
2024-04-30 08:17:31.892050 [東京 (標準時)] INFO DLMViewsController - Reset USB selections
2024-04-30 08:17:31.893052 [東京 (標準時)] INFO StorageDeviceDetection - List of devices: []
2024-04-30 08:17:32.883389 [東京 (標準時)] INFO StorageDeviceDetection - List of devices: []
2024-04-30 08:17:33.883487 [東京 (標準時)] INFO StorageDeviceDetection - List of devices: []
2024-04-30 08:17:34.884135 [東京 (標準時)] INFO StorageDeviceDetection - List of devices: []
2024-04-30 08:17:35.883872 [東京 (標準時)] INFO StorageDeviceDetection - List of devices: []
2024-04-30 08:17:36.883575 [東京 (標準時)] INFO StorageDeviceDetection - List of devices: []
2024-04-30 08:17:37.883115 [東京 (標準時)] INFO StorageDeviceDetection - List of devices: []
2024-04-30 08:17:38.883778 [東京 (標準時)] INFO StorageDeviceDetection - List of devices: []
試しに、容量不足で使っていない32GBのUSBメモリーを刺すと。
なんと検出されました。当然 USBStatus.notEnoughCapacity つまり容量不足だけど。
なんと検出されました。当然 USBStatus.notEnoughCapacity つまり容量不足だけど。
2024-04-30 09:54:31.510587 [東京 (標準時)] INFO DLMUSBStickCard - USB Validation result: {name: ESD-USB, mountingPoint: D:\, fileSystem: FAT32, totalSpace: 31087132672, availableSpace: 26254688256, usbStatus: validating, status: USBStatus.notEnoughCapacity}
128GB 以上のUSB メモリーとか普段使うことないのであまり持っていないのですが・・・
KIOXIA USB 3.2 Gen.1 MADE IN JAPAN |
仮説: USBの I/F が 3.2 Gen.1 あるいは KIOXIA のいづれかまたは複合要因
しかし4月6日には、KIOXIA の USB3.2 Gen.1 USBメモリーが正常に検出された実績があるので4月9日 の Windows update で何か変わった可能性。
そしてその時の Toyota Supra Download Manager が 2.22.0 じゃあなかった可能性がありそうです。
しかし4月6日には、KIOXIA の USB3.2 Gen.1 USBメモリーが正常に検出された実績があるので4月9日 の Windows update で何か変わった可能性。
そしてその時の Toyota Supra Download Manager が 2.22.0 じゃあなかった可能性がありそうです。
WA
試しに、KIOXIA 以外の USB 3.2 Gen.1 の USBメモリー を買うのも得策とは言えない状況。
あるとしたら、Buffalo の USB 3.0 の microSDリーダーあたり。
あるとしたら、Buffalo の USB 3.0 の microSDリーダーあたり。
- USB 3.0 128GB の KIOXIA 以外のUSBメモリー を買う
- 中華は別の問題が起きるリスクがあるので国内有名メーカーが無難
- Buffalo の Reader に 128GB microSD を刺して使う
- その後、キャッシュを KIOXIA に手動展開
- Toyota Supra Download Manager の更新を待つ
- Windows の更新を待つ
- 販売店にやらせるw
検証: USB 3.0 のカードリーダー + microSD カードで認識するか
答え: する
Buffalo BSCRM100U3BK |
Buffalo BSCRM100U3BK |
正常に認識 |
なんだ。これなら手持ちの SDカード使えましたね。
謎
- そもそも USB 3.0 も USB 3.2 Gen.1 もメーカー表記の違いであって、規格上は同じものに見えるのですが?
- KIOXIA の USBメモリーは Windows 側ではまったく問題なく使えるのですが?
- というか 2024年4月6日 は認識したのですが?
今一度この表を見返すと境界線はどこにあるのか?
USB 3.0 = USB 3.1 Gen.1 = USB 3.2 Gen.1 なので結局どれも大差がない。
もしかして USB 1.1 に対応しているかどうかって話?
USB は下位互換だろうに。ますますわからなくなってきた。
USB は下位互換だろうに。ますますわからなくなってきた。
結論
- Toyota Supra Download Manager は
- 2024-05-01 現在 (v2.22.0) は KIOXIA の USB メモリーを認識しない
- 原因は不明
- そもそもこのためだけに USBメモリー を買う必要はない
- みんな持ってる SDXC + カードリーダーでOK