Kingston Hyperx Cloud II headset

HYPERX CLOUD II
メモリーで有名?なKingstoneのヘッドセットがなにやら良さげなので、入手。
3種類ほどありますが、CLOUD II(以下2)というモデルです。
Kingtoneブランドではなく、主にゲーマー向けに訴求(そきゅう)するHYPERXブランドとなっています。

お色の方は、3色展開(限定色あり)で、限定の白・ピンクにしようかとも思いましたが、思いとどまって無難な赤黒。



このクラスのヘッドセットは音質や使い勝手などで「G35が最強」と考えています。
一方、形的にはオールドスタイル?なBlacksharkも捨てがたい。
ただ、いづれも「USB専用」「アナログ専用」仕様。
CLOUD2ではUSB/アナログ兼用となっており、PCはもちろんiOSデバイスあるいはAndroidデバイスなどでも使用(マイクも含め)可能です。

低価格の割に

CLOUD2 BOX
市販価格で1万円ちょっとですが、品質はなかなか。パッケージや付属品も含め価格以上な感じです。

付属品

  • 本体
  • イヤーパッド2種
  • マイク
  • USBサウンドカード兼コントロールBOX
  • 航空機アダプタ
  • 布ケース


マイク脱着可能

Blacksharkもそうですが、マイクは取り外し可能。
プラ製のメクラブタ(めくらは不味いななんて言うの?)を外すと3.5mmミニプラグがあります。

CLOUD2 Mic plug cover
ここにマイクを差し込む感じです。

CLOUD2 Mic connector
マイク側はこんな感じで勘合。

CLOUD2 Microphone
USBサウンドカード兼コントロールボックス

PCで使う場合は付属のUSBサウンドカード経由で接続することになります。
(アナログの変換ケーブルを使えばコイツを使わないアナログ接続も可能)
CLOUD2 USB Soundcard
Windowsの標準ドライバで動作するのでプラグインするだけで自動的に認識され使用可能になります。
あとは、サウンドデバイスから「既定」にするか、個別の音が出るソフトウェア側で出力先を指定します。

とはいえゲームなどでは強制的に「既定」になることが多いので、既定のデバイスでの運用が手っ取り早いです。が、Windowsに限って話ですが一度既定に設定したサウンドデバイスが、取り外されたりして存在しない場合にはセカンダリのデバイスが規定に昇格するのですが、そもそもWindows(7/8.1/10)では「セカンダリデバイス」は明示的にできないので、多くのサウンドデバイスが存在するシステムだと運用がまどろっこしい。

デバイス認識中はロゴが光る
そして7.1ボタンを押すと光る
同じUSB接続のG35はデバイスが存在しないとき、自動的にこの挙動になるのですが、CLOUD2の場合はデバイスを引っこ抜いてもそのままになってしまいます。
常にヘッドフォン出力をしたいケースは問題でませんが、オープンエアと頻繁に切り替える場合はこのあたりが非常に不便と感じます。

操作性

このコントロール部分は

  • ヘッドセット音量UP/DOWN
  • マイク音量UP/DOWN
  • 7.1/2ch切り替え
  • マイクミュート

ができるのですが、イマイチボタン類の形状や配置のせいで操作性はよろしくない。
一応、音量操作は確認音がヘッドセット側にミックスされ、最大最小も確認可能。
ただし、初期の音量設定が爆音になっているので最初はPC側で音を鳴らさない状態で音量を最小にするなど、音量を確認しながら調整するべき。

マイクミュートはなぜか側面
且つ、スライドスイッチ
コントロールボックス裏側は脱着不可能なクリップが存在しており、邪魔。
衣服にクリップして使うことが前提の模様。
机置きするには工夫が必要。

裏側
ヘッドセット外観

各部はしっかりしており、エンクロージャはアルミ素材で支えています。
エンクロージャ自体は樹脂ですが、ラバーコーティングされており、長期使用で劣化が心配。(G35もラバーです)

CLOUD2
イヤーパッドは表面素材の異なるバージョンも1セット付属し、取り付けはかなり大変。
エンクロージャ側面はHYPERXのちょっと恥ずかしいデザインになっており、アルミヘアラインパネルの貼り付け仕上げ。
ロゴは光りませんw

マイク接続
マイクのフレキシブルケーブルはなかなか良い感じの柔らかさを持つにもかかわらず、しっかりと位置が決まります。
ケーブル類は左出して脱着不可。ファイバースリーブ仕様。

音質

で。音質ですが、接続パターンでかなり異なります。
音質は数値的な測定機器を持っていないので個人の「感覚」ということになるわけですが、私の好みを申し上げますと・・・

  1. エージングとかそういうプラシーボ系のバイアスは無し
  2. ドンシャリは嫌いではない
  3. アコースティック系も重要視する
  4. バーチャルサラウンドは信じない
    Razer Surroundとか無駄の極地、しかしG35は認める)

という前提での感想。
ソースはFlacのロックとクラッシック。
サラウンドの確認は、ゲームです。(w

  1. USB経由バーチャル7.1ch-OFF
    まあ普通。
  2. USB経由バーチャル7.1ch-ON
    バーチャルサラウンドDSPが余計なエコーっぽいエフェクトをかけてサラウンドを演出するが、チャンネルの定位判別はほぼ不可能。
    全体的にボリュームブーストされたドンシャリ系となる。
  3. アナログ経由
    音量控えめでメリハリが無いふつうの音。


CLOUD2 + iPhone

買いか?

安い。
このクラスにしては音もそこそこ。
USBでドライバ不要簡単接続。
いざとなればサウンドカードにアナログ接続もできる。
一応、iPhoneも使える。


ちなみにUSB経由の場合限定機能で、マイク側にノイズキャンセラーが効くようですが、確認してませんw

ところで

ネーミングのどのへんが"CLOUD"なのかよくわからないですな。