Razer DeathStalker Ultimare SwitchBlade UI |
DeathStalker Ultimate は 他の Razer Peripherals 同様、 Razer Synapse 2.0 でコントロールします。
Synapse 2.0 はクラウドベースのアプリケーションで、ユーザーデータはクラウド上に保持されます。
ただ、DeathStalkerではすべての設定がクラウドに保持されるかどうか少し微妙です。
理由は後述。
Synapse 2.0 自体その存在価値自体が常に疑問視されていますが、もう少し安定してくれればこれほど嫌われないのにね。
断っておきますが、筆者はこれまで何度期待を裏切られようが Razer社 を贔屓にして来ましたし、サポートへも一切クレームを入れ無い優良顧客です。
ドライバ関連
通常、プラグインするだけで自動認識され必要なドライバやファイルはネットワークから自動取得されます。筆者の場合は以下の様なメッセージが出ました。
しばらく待っていると・・・
ということで再起動。
Synapse 2.0 restart message |
タスクマネージャから止めないで「x」を押下するとSynapseがハングアップします。
いつもなら、「Synapse 2.0対応デバイスが~」というメッセージだったのですが、今回ちょっとメッセージが変わりました。(実際アップデートはしていない模様)
ところで Switchblade UI ではタッチスクリーンドライバはマウス扱いなのですが、Synapse側では細かな設定ができません。
マウスのプロパティを見ると、なにかやら見慣れないものが追加されていました。
Synaptics TouchPad ?? |
Synaprics 詳細設定 |
古めかしいUIでタッチパッドの設定を行います。
ちょうど、ノートPCのタッチパッドにそっくりな設定項目が並びますが、ちょっと設定が使いにくい感じ。というか、調べてみるとSynaptics社はタッチパッドデバイスのOEMメーカーのようですね
ここに Razer は出てこないですが。
とにかくタッチパッドの感度やらジェスチャーなどの設定はコイツを使います。
その上で 液晶の表示部のコントロールを SwitchBlade UI が行なっているという感じです。
つまり、SwitchBlade UI 上の各種アプリケーションの最新版管理や設定は Synapse 2.0 が管理しているのに対し、タッチパッドの設定状況は相変わらずローカルストレージ上に保持されている状況にあって、果たして一部の設定だけがクラウドに存在することに意義があるか?という疑念が生じますね。
どのみち、現状の SwitchBlade UI は まずハードウェアありきでその上で、Synapse 経由で複数のドライバやらソフトウェアやらで構成されている複雑なシステムのようです。まあ、汎用品をかき集めてマッシュアップしていくという iPhoneを代表とする最近のファブレスメーカーの作りそうなモノでしょうか。
あれ? Razer ってファブレスだっけ??
SwitchBlade UI Apps.
デフォルトのアプリケーションをいくつかご紹介。
現時点で提供されるアプリはデモンストレーションあるいはオマケ程度の品質のものばかりです。
今後に乞うご期待!
かというと、SwitchBladeがいまいちマイナー感が漂っている上コミュニティが盛況であるわけもなく。しかも Razer ですからね。
活発なバージョンアップが行われていくとは考えにくく、「どうせ、このままなんじゃないか」と思っていたほうが精神衛生上は良さそう。
一応、公式の解説ページはこちら。
アプリケーションマネージャー (といっても配置を変更するくらいのことしかできない) |
メディアプレイヤー
ローカルデバイスのフォルダなどを指定可能そしてメディアファイルを再生する。
が、しかし。
SwitchBladeからの起動時に毎度毎度必ずメディアフォルダをフルスキャンする仕様なため、メディアファイルが大量に保存されているフォルダを一度でも指定すると、アプリがクラッシュします。
再起動すると、再び先のデスフォルダにファイルを取得しに行ってやはり落ちます。
外部記憶に全く頼らない、キャンセルもできない、漢仕様です。
仮に再生できたとしても日本語のタグは文字化けします(UTF8でもダメ)。
アルバムアートも極端にでかいサイズが読めないっぽく、表示が乱れます。
実際に使用するには数百ファイル程度のiTunesで買った洋楽フォルダを指定する必要があります。
テンキー
普通のテンキーになります。
キーが小さいので使い勝手はいまいち。
ノールックで入力するためには経験が必要。
Youtube
タッチパッドに Youtube を表示します。
アカウントにログインすれば、プレイリスト再生なども行えます。
ただし、動画は30fps。(USB 2.0接続だからね)
わざわざこのサイズの画面でしかも、斜め右下の動画を見るシチュエーションがあるかという根本的問題がありますね。
もしかしてゲーム中とかを想定している?マルチモニター環境であればソッチのほうが良さそうですね。3万円だすとまあまあのモニター買えますし。
解説を続けると、一応動画の検索も可能となっています。
興味深いのは、この時の入力はOS側に伝達されません。
入力信号がApp.経由でキーボードにループバックする類の処理をしている模様です。
OS標準のキーボードレイアウト設定を踏襲しているため、日本語環境英語キーボードを接続しただけのなんちゃって英語キーボード環境特有の「アンダースコア」が入力できない問題が出ることからの推論です。
また、いまのことろ日本語は入力できません。(中国語IMEは既に入っているっぽいです)
Facebook / Twitter / Gmail
いづれも、url直で上記webアプリケーションを内蔵webブラウザ上に表示します。
ログインすればクッキーに保持されるようです。
ロケールはアカウントに紐付いているので、ちゃんと日本語になります。
クッキーのクリアは Synapse上でReset All。
Webブラウザ
これがいまいち意味がわからないアプリでして、ブックマーク機能があるようなのですが、今のところ Razer.com しか閲覧出来ません。
URLを自分で入力したりはできますが、どうやってもブックマークできません。
というかどこにブックマークができるのかとか情報少なすぎ。
ピンチインとかスクロールなどもスマートフォンの如く操作できるのですが、反応が前時代的でとてもじゃないですが非常用にもなりません。
スクリーンキャプチャ
今のところフルスクリーンで実行中のゲーム中にスクショを取ると、もれなく裏にあるデスクトップのスクショが取れます。なんの意味があるのかはわかりません。
時計 / タイマー / ゲームタイマー
まあこんなものもありますよ程度。
ゲームタイマーは、どのゲームをどのくらい遊んだかを計測できるような感じのものなんですが、使い方が・・・というより手動で記録するだけ??
Game Specific Apps.
ふーん |
が、単にゲーム中のキーボードショートカットを入力する「だけ」です。
しかも右手をマウスなどから一瞬離す必要があるのでフルキーボード側から入力したほうが良いに決まっています。
まさか・・・マウスではなくこのタッチパッドを使えと?
G15などで重宝した、ゲーム内各種情報を表示してくれるような類の物ではありません。
Trackpad
コイツは一見単なるマウスパッドモードに見えるのですが、実はタッチパッド部はマウスとしては常に入力待ちの状態にあるので、このモードにする必要はないんです。
じゃ、なにかというと実はマクロ割り当て機能。
キーボードマクロだけではなく、各種ブックマークや、ショートカット、プログラム起動もできます。アイコンを指定することもできるので、ランチャーに使えそうです。
実はキーは10個ですが、ページ切り替えを併用(タッチパッドを3本指スワイプ)することで10個以上割り当てが可能。
ページ切り替え (これの操作がムズイ) |
URLも入力可能 |
アイコン設定画面 |
現状JPGを設定しています。
サイズは 115x115px。一応リサイズできます。
こいつも一見使えそうなアプリですがバグっぽく、ページ切り替えしても前のページの割り当てが残っていたりと、根本的な部分で信頼性が低い仕上がり。
総括
うーん。 |
SwitchBlade UI は不要。
よって、 DeathStalker Ultimate も不要。
廉価版の DeathStalker で十分。
だがしかし!アイソレーションキーボードでFPSとかマジやりにくい。
普通のタイプのキーボードがおすすめ!
Razerあるいは緑色が好きな人種は BlackWidow Ultimate 2013 を選びましょう。