iPhone5s VS iPhone5 傾きセンサー

iPhone5s / iPhone5
iOSのコンパス.appは水平器モードが装備されてます。
各所で報告されているようにどうやら 5s のセンサーキャリブレーションがうまく行われず、実際の角度と異なる数値を出すようです。
個体差もあり、ピッタリのものから大幅にずれるものまで。

一方、4や5など旧機種(+iOS7)ではズレが無いという噂。
ちょっと心配になって自分の iPhone5s と 嫁のiPhone5 を測定してみました。

2013-10-22
iOS 7.0.3 にて一応FIX


今回は水平方向の測定のみです。

水準器を画面において測定
iPhone5
使用したのはエビスダイヤモンド気泡管φ25
予めコンパス.appを起動しキャリブレーションを行い、直後にiPhoneを置き、気泡管を画面に置いて水平を出します。
その際に画面に出ている数値を確認します。
カメラが斜めアングルからなので気泡管がずれているように見えますが、実際はピッタリ合わせています。

写真の様に、0℃と表示され画面はグリーンになります。

iPhone5s
iPhone5s の場合はご覧の様にずれているようです。
私の場合は斜め右上に約1℃。

この状態で、iPhone5 を上に重ねます。
iPhone5はちゃんと水平を表示します。

iPhone5 : 0℃
気泡管 : 水平
iPhone5s : 1℃
逆にしてみます。

気泡管 : 水平
iPhone5 : 0℃
やはりiPhone5は0℃。
ここにiPhone5sを重ねます。

iPhone5s : -2℃
気泡管 : 水平
iPhone5s : 0℃
やはりずれて表示されます。
誤差が大きくなって2℃。

総括

iPhone5sのモーションセンサーあるいは地磁気センサーはiPhone5よりも、正確に数値を返さない。

機械的な問題である場合、これを修正するのは大変でしょう。
本来の電話としての用途に比べると軽微な不具合であると認識される可能性が高いので、放置されるかもしれません。

ソフトウェア的な問題である場合、個体差をどうキャリブレートするかが問題。やはり個別に気泡管などを用意した上で水平を出しつつ調整するのが望ましいと思うのですが、ユーザーがみんな水平をだせるとは限らない点で困難。逆にOS側だけで補正できるとすれば凄い技術力だと思いますし、そもそもそんなことできるならズレが生じなかった気もしてきます。

2013-10-22
iOS 7.0.3 にて一応FIX